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2008年10月26日 (日)

続/彦根旅行記  

もうしばらく彦根旅行記におつきあいくださいね。昨日は朝4時に愛犬アルフィに起こされて、寝ぼけ眼でブログを書きました。6時にアルに朝ご飯食べさせてから一度寝てしまい、早朝書いておいたブログをアップ。後になって写真を追加したり文章の手直しをしました。

そのひこにゃんがらみのブログをプリントアウトしてクミコさんが昨日お母様に持って行かれたら、お母様がとても喜ばれて、元の同僚の方にまで電話してくださったのだそう。その同僚の方はちょうど翌日(26日)彦根の“ゆるキャラ祭り”に行く予定だったのだそうです。お母様は私のブログのプリントを持ってそのお友達にまで見せてくださったのだそう。ここのところ自分の中でブログに対する迷いがあって色々考えていたのでしたけれど、そんな風に喜んで下さった方が居て下さったことに感激いたしました。お母様とその同僚の方が<ひこにゃん>でお話が盛り上がったことが目に浮かぶよう。「ラベンダーちゃんによろしく」と重ねてお母様からクミコさんに電話があったのだそうです。私、どちらかといえば、クミコさんのお母様の年齢なので、お母様から「ラベンダーちゃん」と言われると、こそばゆい感じ。ひこにゃんは彦根藩主に由来する招き猫から派生しているのですけれど(詳しくは昨日のひこにゃんのリンク先から)、こんな風に幸せな思いを運んで来てくれるのだなぁと思ったりいたしました。

さて、ひこにゃんと写真をとってから、埋木舎へ向かいました。もう夕方で見られるところは限られていました。一般的には彦根城天守閣になるのかもしれませんが、私は前に書きましたように今月の歌舞伎の幕が上がった時の舞台だった理木舎優先させることにしました。天守閣は遠くから見上げている眺めで今回は満足することに。彦根で買い求めたパスポートは来年三月まで有効なのです。フツウこういう何館巡ってという割引みたいな券って「当日限り」ということが多いと思いますが、来年3月までって大らか。「彦根にまた行こう!」と思っちゃいます。

ベロタクシーは「きょうは暇そうだからここで待っています。」と言ってくださいましたが、「もしお客さんが来たらそちら優先にしてくださいね。」と言ってありました。ベロタクシーが居なかったので、歩いていたらお客さんを乗せて走っている(先ほどの)ベロタクシーと会い手を振りました。私の予定を知っている運転手さんは「良かったら埋木舎の前で待っていましょうか?」と声をかけてくださいました。埋木舎を入ると柳がありそばに「むっとしてもどれば庭に柳かな」という井伊直弼の句が書かれていました。歩いて来たら疲れちゃったので入り口脇に座ってその柳を眺めていたら、ベロタクシーの運転手さんが来られて「この句は最初は「帰れば」だったのを長野主膳が「戻れば」の方が良いというので直した句なのだそうですよ。」と教えて下さいました。長野主膳は歌舞伎でも(現実にも)井伊直弼の脇を固める重要なやくどころ。歌舞伎では井伊直弼はブレーキをかけたかったのだけれど長野主膳が安政の大獄に突っ走った印象でまとめられていました。

小さな屋敷ですが井伊直弼の詠まれた和歌が部屋ごとに展示されたりしていました。庭の方からひとまわり眺めて戻り、門をくぐって外にでたところで、お堀の黒鳥に呼ばれて(?)しまいました。なんだか機械みたいな変わった鳴き声。「あら、餌をもっていないわよ。どうしましょ。」「タンポポの葉っぱなんか食べるんですよ」と運転手さん。多分私ではなく顔見知りのベロタクーシーの運転手さんに黒鳥は声をかけたのだろうと思います。「今月の国立劇場であなた方のこと、水戸から贈られたということで紹介されているわよ。」と黒鳥さんに話しかけながら道ばたに生えていたタンポポのギザギザの葉っぱを上げました。黒い体に赤いくちばしは、赤い首輪をした黒ラブのアルフィーに雰囲気が似ています。人なつっこさも似ています。運転手さんによると白鳥は「私、白鳥よ〜」みたいにすましているけれど、黒鳥は人懐っこいのだそうです。国立劇場のイヤホンガイドで彦根城のお堀にいる黒鳥の話を聞いた時に、遠くから眺める事は考えたけれど、まさかタンポポの葉っぱをその黒鳥さんに上げて話しかけることになるとは夢にも思いませんでした。彦根に来たことを歓迎されているような気がしました。

せっかくベロタクシーに乗ったので、大正時代の街並を再現したという「四番町スクエア」を走っていただき、その後<夢京橋キャッスルロード>という土産物屋さんなどが並んでいるお洒落な街並の中のおすすめの<夢灯り館>という所で下ろしていただきました。二階はギャラリーになっていて、さきほどのパスポートで見られるのです。お洒落な喫茶店もあって、お土産物などを見た後に紅茶をいただきました。食事の店として運転手さんが勧めて下さったのが、そこから数軒先の伽羅という近江牛の店。お店の構えからして一人で入るのは気後れしましたが、せっかく来たのですから「一人でもよろしいでしょうか?」女将とおぼしき人がにこやかに「ええ、大丈夫ですよ。おタバコは召し上がりますか?」一階は喫煙、私は吸わないので二階へ。時間も早かったので広いお座敷に一人。「お椅子お持ちしましょうか?」と声もかけてくださいました。正座がなんとか大丈夫なので、そのまま。(一人だしお酒も飲まないので時間もかからないだろうと思いましたので。)美味しかったです〜。彦根の印象がまた一つ違うぐらい美味しかったのです。それで帰り際に、例に寄ってオッチョコチョイな私は下足札を行方不明にしてカバン中探すはめに。レンタカーの鍵なども出て来て「これも無くさないようにポケットに。そういえば城内の駐車場ってまだ車出せるのですよね?」と話の流れで言いましたら、「あら、車、城内の駐車場に置いてらしたのですか?それだとちょっと距離がありますから、おおくりいたしますよ。」とのこと。

「遠いからタクシー呼びましょうか?」というのじゃなくて「おおくりしますよ。」のご親切に感激していたら、女将が小走りに玄関を出て「こちらでお待ちになって」「え、女将ご自身が送ってくださるのですか?!!」向かいの駐車場から某高級外車、フロントにはひこにゃんのぬいぐるみが‥。城内にある最初の駐車場を「ここじゃないと思うのよ。」とちゃんと私の車だけがポツンと置いてある駐車場に送り届けてくださいました。歩いたら結構あったと思います。足の悪い私には大変だったと思います。レンタカーで乗り付けるのだから他県の観光客、馴染みのリピーターになる確率は少ないわけだけれど、「彦根にみえたお客様を大事に」という心意気を感じて「今度は主人とまた参ります〜!」と申し上げたのでした。皆様、彦根にいかれましたら是非、伽羅の近江牛をお召し上がりくださいませ。オンラインショップもございます。私は夫へのみやげでビーフハヤシを買って参りました。レトルトですが美味しかったです〜。

和服をお召しなのに小走りに駐車場に向かって走って行かれた後ろ姿が目にやきついています。お忙しい時間にどこのだれともわからぬ客を(私が杖を持っていたので歩くのが大変と思われて)ご自分の高級車使って送って下さったことに感激いたしました。お店の名前がはいったライトバンか何かで従業員の方が送ってくださったとしても勿論有り難かったわけですが‥。「美しい女将が美しい外車に“ひこにゃん”をフロントに乗せて送って下さった。」というのは彦根の夜の思い出のひとこまとなりました。

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コメント

親切な女将さんなのですね。
私まで嬉しくなりました。
また彦根へ旅することがあれば是非立ち寄って、お姿を拝見したいです。

私が行った頃は大河ドラマで井伊直弼が取り上げられていて、NHK関連の催しや展示がありました。

投稿: サマースノー | 2008年10月26日 (日) 21時38分

サマースノーさんが彦根に行かれたのはいつだったのかしら?大河ドラマの初回が花の生涯で井伊直弼だったわけですが、その頃なのかしら?いまでも理木舎にはその頃の放送の写真などが飾ってありました。でもあれって、もう40年ぐらい前ですよね?

投稿: ラベンダー | 2008年10月26日 (日) 21時48分

温かい心の人たちとの出会いは
心癒されますね。
良いたびに時間をお過ごしになられてよろしかったですね。

「むっとしてもどれば庭の柳かな」
真情を容易に想像できる俳句で、とても気に入りました。
井伊直弼も庭の柳に心を癒してもらったのでしょう。

投稿: きく | 2008年10月27日 (月) 12時57分

きくさんへ:

今回神戸で桃ちゃさん、クミコさんとお別れしてからは
一人旅でしたから、なおさら旅先での温かな心遣いが
身にしみました。

私もきくさんと同じ思いで、玄関入ったところの
柳を眺めて参りました。
小唄にも同じような心情のうたが何かありそうですね。

投稿: ラベンダー | 2008年10月27日 (月) 20時40分

確か9年くらい前の桜の時期でした。
 
琵琶湖周辺も彦根城、吉野や根尾の薄墨桜も蕾が固く、がっかりでした。

投稿: サマースノー | 2008年10月28日 (火) 00時40分

サマースノーさんへ

その頃にも、井伊直弼のドラマの大河ドラマをしていたのでしたか。知りませんでした。篤姫でしばらくぶりに大河ドラマ見たので、久しく見ていませんでした。

桜は時期を合わせるのが難しいですものね。私も弘前城の桜現地の友達の情報に合わせて予定を一週間遅らせてちょうど見頃だったことがあります。宿の予約など入れちゃっていると延期も難しいですものね。

投稿: ラベンダー | 2008年10月28日 (火) 20時30分

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