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2016年9月26日 (月)

レストランベルクでの演奏会

温泉病院に来ています。<プラテーロというパン屋さんと同じ敷地内にある閉店したレストラン>での演奏会に昨夜行ってきました。レストランベルクというそのフランス料理のお店のページを見たら昨年の9月に閉店するまで毎月演奏会を310回もなさってこられたことが書かれていました。310回も続けたってすごいと思います。 南仏旅行でご一緒だった方のお嬢さまで私も何度かライブを聴きに行ったことがあるジャズバイオリニストのMさんのお名前もあって「あら!」と思いました。

昨夜はそのレストランの近くのK温泉に宿泊。温泉は36度から43度までいろいろな温度の浴槽があって、ぬるいお風呂に長湯もできますしお湯の質もすごく良いのですが、残念なことに一人で泊まれる部屋は添乗員部屋みたいなところで、トイレも部屋にはありません。さくらさんが泊まられたお話しをうかがって私も一度泊まってみたことがあったのですが、すっかり忘れていて<洋服かけ>とばかり思っていた扉を開けたら洗面台があってちょっと嬉しくなったりしました。廊下に出てビニールのサンダルを履いて入る民宿の共同トイレみたいなところの洗面台を使うしかないのかと思っていたので。部屋のドアも防火扉みたいな味気ない重たいドアなんです。でも素泊まり5000円というのは格安と思います。朝食にはプラテーロのパンを買ってきておきました。

外観が素敵な閉店したレストランの建物内にも関心があったので中に入ることができて嬉しかったです。演奏会というと閉鎖的なホールのような所での演奏が多いわけですが、レストランの窓から外の緑が見えて、演奏が終わる頃には外の虫の音が聴こえてきて自然の中の居心地良い空間。演奏家4人でお客様10人だけだったんです。そういう意味では贅沢な演奏会ではありましたが、「もったいない。こういう豊かな時間を過ごしたい人って世間には必ずいるはず」と思いました。演奏会の後のお食事までついて4000円と破格のお値段。都内での演奏会だと演奏だけでこのお値段しますものね。

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昨年の9月25日に1回目でちょうど1周年なのだそうです。これまでの演奏会のポスターや原画も展示してありました。お月さまにまつわる歌と演奏、ソプラノの方がこの場所が気に入られて、閉店してさびれていく建物を「このままでは‥」ということで、採算度外視でお友達を誘って演奏会を続けておいでなのだそうです。その方のことをネットで検索したらヒプノセラビストさんでもあるということなのでした。彼女の歌を聴いていたら、彼女と私は前世、それも太古の昔に会っているという気がして、心の中で「レムリア大陸」という言葉が響いたのでした。レムリア大陸ってなんだっけ?みたいなことで、フツウだとこういう場合、アトランテイスとかムー大陸とかいうのじゃないだろうか?と不思議に思いながらおりました。こんなこと書くと「ヤダ〜」と思われる人多いでしょうが、「袖振り交わすも他生の縁」とか申しますものね。

高齢のご夫妻ともうひと方、その3人が初回からの常連客なのだそうです。演奏が終わった後のお食事はその三人と同じテーブルにしていただきました。91歳の奥様が10年ぐらい前に転ばれたのをきっかけに認知症が始まったのを支えているちょっとだけ年下のご主人様から、戦前からの奥様との大恋愛のお話しをうかがって「小説のようです〜。ドキュメンタリー番組のようです〜。演奏会もよかったけれど、ご夫妻のお話しをうかがえたのもよかったです。」みたいに一人で感激しまくっておりました。プライバシーに関わることですから書けませんが、本当に感動的なお話でした。もうひと方は私と同じ年!と思ったら4ヶ月ちがいで学年としては一つ下だったのですが、同じ時代を生きて来たわけですっかり意気投合。「山梨に越してらっしゃい。」とまで言ってくださいました。

こんなに素敵な演奏会を誠心誠意なさってくださっているのに、本当にもったいない。埼玉なら<リビング新聞>とか<ショッパー>とか地域の情報紙みたいなのがあるわけだけれど、山梨は何かアピールする手段はないのかしら?と思いました。こういうときに顔が広くて何か力添えができたら良いのにと歯がゆいです。こんなに良い活動をしている人たちをサポートする人たちが地元に居たら良いのにと思います。
叙情歌なども歌われたのでコーラスをなさるような方達だって歌を楽しめると思うし、ピアノソロもあるのでピアノを習っているお子さんたちだって身近で生演奏を聴く良い機会なのにと思うと本当に残念です。来月は私の予定があって聴きに行けないのですが「まだお会いしましょうね。」とその三人とお別れしてきました。レストランのオーナーさんはK温泉まで車で送り迎えしてくださって感激でした。私が「ワインもいただきたいのでタクシーで参ります」とメールしたからなのですが‥。

股関節症とは直接には関係ない話しではありますが、股関節症で温泉病院に来ていればこそ巡り合った出来事なので「やっぱり私の人生は股関節症ゆえに豊かだ」と思ってしまう次第です。痛みのある方は1日も早く痛みが解消しますように!

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