斎藤ホテルから戻りました。
本日の足模様 88 心模様80(帰って来ちゃってなんだかガッカリ)
今回の斎藤ホテル一泊は、昨年魅せられた氷灯籠を今年も見たいと思ったこと、せっかく行くならロビーコンサートのある日に演奏も聴きたい、最近できたばかりの特別室にネット割引があったので一度お試しで泊まってみたいということ、三つの楽しみがありました。(写真はエントランス入った風よけ室みたいな所)
昨年雪に光が映えて夢のように幻想的だった氷灯籠は、今年は雪が無くて、印象が全く違っていました。ちょっとガッカリでしたが、今年は早めに行って皆さんが点灯するのを見る事が出来ました。ライターみたいな現代の利器ではなくて、長い棒の先端に10センチぐらいの木(竹?)がついたものを10人ぐらいの人が各自6、7本持っていて、その先に火をつけてロウソクの芯に火をつけていくのです。一つが燃え尽きると次の棒をすでについているロウソクの火を移して使います。風で炎が消えちゃいそうですし、点灯するのも難しそう。とけちゃっている灯籠は取り替えなくちゃですし、手間がかかっています。
ネットでみたら「松明(たいまつ)で火をつける」と書いてあって、「え?アレは松明?」と思ってネットでさらに調べてみました。松明には神事的な意味合いがあったり自由の女神やオリンピックの聖火などと親戚?みたいなものだったり。「世の中って知らないことの方がホントに多いものだわ。」とあらためて思いました。
私の名前を呼ぶ人がいるので「誰かしら?」と思ったら、斎藤ホテルにお部屋を所有されている方で昨年の夏、軽井沢に所有されている別荘を御訪ねしたご夫妻が点灯を手伝っておいでなのでした。明日から名古屋の方のお住まいに帰られてしまうのだとのことで、ちょうどお会いできて良かったです。「願い事を思いながら一つ一つ点灯していくといいのよ。」とおっしゃっていました。「願い事の絵馬を1000円で」と<文殊の湯>の前に貼ってある氷灯籠の説明に書いてありましたが、どんな風に氷灯籠と一緒に置かれるのかよくわからなかったし、そういう絵馬もみかけなかったので、内心「足が治りますように。」みたいなことを書こうかと思っていたのだけれどやめちゃいました。いざ願いごとを書くとなると、足が治る事よりも先に願いたいことが他にあるようにも思えて来るのでした。
ロビーコンサートの方は、上田駅からホテルまでの送迎バスで、楽器ケースををもった若い女性とご一緒だったので「今夜の演奏者ですか?一泊なので、ロビーコンサートがある日にしたのです。演奏楽しみにしていますね!」と声をかけました。「わ〜プレッシャー」と若々しいはしゃいだ声がかえってきました。斎藤ホテルで初めての演奏ということもあって演奏なさるご当人たちもワクワクなさっていたようです。お楽しみがホルンとピアノの二重奏で、曲目もボサノバありピアソラのリベルタンゴ有りで、とても楽しかったです。(無料です。)
お部屋は42インチのテレビがあるということもウリでしたので、<ラベンダーの花咲く庭で>というビデオを借りて行きました。お話は老姉妹が海岸に倒れていた若者を助ける、その若者に妹の方が思いを寄せるというような、ドラマチックでは無いけれど、海岸や庭園などの風景が奇麗な画面だったので、ビデオ借りて行って良かったと思いました。俳優の名前を知らないのですが、ハリーポッターのマグゴガナル副校長役の人と、007で(Mだったかしら?)上司の役の、お馴染みのお二人。テレビは足を投げ出してオットマン付きの椅子で見る事ができたり、グルリとテレビ画面を回してベッド側にして寝ながらみることも出来るのでした。812号室でも黒が主体の部屋は、夜のバーのような感じで、照明などもお洒落ではあるのですが暗い気がしました。様子見の一泊で私にはちょうど良かったように思いました。お隣のお部屋の人と親しくなって、お部屋の見せ合いっこをしました。そちらのお部屋の方が冬はコタツがあるのでポイント高そうに思いました。
お隣のお部屋の人もお一人で来られていました。私が杖をついているのを見て「私も杖をつくことがあるのですが‥」みたいに声をかけてくださいました。腰が悪くて長い距離を歩くような時は杖をつかれるのだそうです。斎藤旅館さんの頃からの常連さんで年に二回、仕事が忙しくなる前と、忙しいのが終わった時に滞在なさることにしているのだそうです。月曜から五泊なさったそうで、きょう帰られました。朝送迎バスを待つ間に「いつも帰る日に買う事にしている。」というおまんじゅうを、私用にも二つご用意くださっていて感激でした。とても美味しかったので今度行ったら私も買おうと思います。
昨年、友達と箱根や花巻、一人では鬼怒川や別所温泉に行きましたが、私は斎藤ホテルが一番好きだとあらためて思いました。お湯が私には合うらしく夜寝てからも足の先までポカポカが持続していること。今朝足の状態が良かったのはずっと身体が温まっていたからのような気がします。お食事が良いこと、スタッフが親切であたたかいこと。別所温泉で、隣のホテルの壁しか見えない部屋になっちゃったことを書きましたが、斎藤ホテルは部屋からの眺めがひらけているのも気持ち良いですし、眺めの良いホテルならいくらでもあるのかもしれないけれど、空調機の乾燥に弱い私にはパネルヒーター(お湯が通っている)の暖房が何より有り難いです。そういえば銀サロ組で女将をなさっている紋屋さんでは加湿器の貸し出しもなさっていたようでした。今月末に温泉病院に行くのに泊まる石和温泉のホテル暖房がどうなのかわからないけれど、私の場合、「苦手な温風暖房は寝る時には切る覚悟で」ということはエコウオーマーも持って行かなくちゃ‥で、色々考えると荷物が多くなりそう。車で行く事にしようかしら。
斎藤ホテルの湯治レポートは 一昨年書いていますので関心のある方はそちらをご覧くださいますように。湯治レポート一回目
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